小室哲哉 44歳のおたんじょうびという、記念すべき日にアカウント作成。
スペック満たしまくり、動作確認しまくりという「FF11推奨モデル」のマシンを購入したにもかかわらずインストールできないという謎の不具合に見舞われること数時間。
初日からサポセンの世話になりつつ、なんとかインストール完了。接続するなり、巨大なパッチがゴリゴリと当たるさまをぼんやり眺めながら、
そういえば、私がはじめてPCを買い替えたのって「シムピープル」を快適な環境でプレイしたいって理由だったな~。次に買い替えたのも「アナーキーオンライン」を快適にやりたいって理由だったな~。そんで今回は「ファイナルファンタジー」を快適にやりたいって理由か~。ああ、わたしって自分が思ってるよりずっとゲーマーなのかもしれないな~。
と自己嫌悪すること1時間。
ようやくログインすることができ、微妙にマイナー志向のらみたんは、あんまり人気のなさそうな種族の、さほど人気のなさそうなフェイスタイプの、たいして人気のなさそうなジョブでキャラ作成。ここで「全然人気のなさそうな」ものを選択できないのが、私の弱さかもしれない。
2002/11/30
始めて3日目。通りすがりの美形ヒュムナイト様にナンパされた。
出会ってから2分も経っていない、超初対面の私に「よろしかったら、リンクシェル(以下、LS)のメンバーになりませんか?」などとリンクパールを差し出すナイト様。
「LS」とは、UOでいう「ギルド」のような仲良しさんたちの集まりのこと。リンクパールは、LSのメンバーといつどこにいても会話ができる便利アイテムだ。……少なくとも、見ず知らずの人間に軽々しく渡すようなモノじゃない気がするんだが。
「おいおい、初対面なのにマジかよ」と訝しみつつ、ナイト様のレベルを確認してみる。
とてもとても廃人そうだ。
出たなとてとて廃人!
……ああ、でもこのひとについていけば、いろいろおいしい思いができるかも。
──そう瞬時に判断した私が発した言葉は「わあ、ありがとうございますー。一人で不安だったんですー」だった。←世渡りスキルが0.1上がった。
さっそくリンクパールを装備して、他のLSメンバーにご挨拶。すると、ゴキゲンなフレーズが私のチャットウィンドウに飛び込んできた。
「よろ~^^」
「よろです~ \(^o^)/」
「よろしくぅ~(@゜∇゜@)」
……ついて行く人、間違ったかも。
そのリンクパール?ああ、次の日捨てたよ。速攻で。