DIARY

1998年05月 おかあさんといっしょ(健康保険証が)

1998/05/03 訃報

涙、出ねえなあ。

人間、いつも泣かないように生きてると、本当に泣きたい時に泣けなくなるんだな。

涙ぼろぼろ流して顔ぐしゃぐしゃにして泣き喚けるあの人たちに軽い嫉妬。ひねくれた感情の弊害。自業自得ですね。スイマセン。

尾崎が死んだ時のファンの気持ちが今頃になってわかったよ。やはり同じ目に合わないと、他人の本当の痛みを理解することは絶対できないってね。知ってたけど。理論と実践。
こうして大人になるってんなら、別になれなくてもいいっての。また一つ新しい痛みを覚えられてラッキーじゃん?今度はきっと少しは上手に慰められる。

誰かの人生が終わっても、私の人生は終わらない。人や物や動物や、大事なものの喪失をいくつも見届けて。それでも前に進まなきゃならない。
生きていくってのは、おそらくこういうことなんだろう。

今まで、仕事の都合で一度もライブに行けなかったけど、次こそは絶対行くつもりだったのになあ。
あー、まだ心臓がいてえや。くそ。

1998/05/04 だいたいあってる

相も変わらずド暇な職場にて、マッキントッシャー(俺造語)のK子さんとパソコン話に花が咲く。とは言っても、MacとWindowsの差はでかく、話題の共通項の少なさから五分咲き程度だったが。

最近ノートパソコンを購入し、モバイラー気分満喫中のK子さん。パソコン歴は一年ほどだが、インターネットは始めたばかり。だが、もうさっそくホームページ制作を始めるらしい。私もホームページに関しては一応、とりあえず、なんとなく先輩ということで、いろいろ相談に乗る。

私がホームページを持っていることはすでにバレているが、K子さんは「怖いからあえて見ないでおく」とヒジョーに賢明な判断を下されている。
しかも、どんな内容なのかは「だいたい想像つくから」だと。

コワゴワその「想像」とやらの内容を聞いてみたが、だいたいあってた。
むう。さすがだ。

SMコーナーを作るかどうかは検討中らしいが、やはりMacな人だけあって、タイトルロゴやアイコンなど、画像関係に凝りたいとのこと。それについて私から一言。

「いいですねえ。でも私、画像なんかは、だいたいいつもオフにして見てますけどねー。だってウザイし」

──トテモ嫌な顔をされた。イエー!

1998/05/05 ハイリスク・ハイリターン

「エイズに関して、風俗嬢はどう考えているんでしょうか?」

そんな質問メールをいただきました。
お答えしましょう!ズバリ何も考えちゃいません!

うちの店は「えすえむ」ですから、Sコース(お客がSで、M女とプレイするコース)の場合、生フェラはモチロン、口内発射も標準装備。そういった状況なので、やはり女の子の間でエイズの話題が出たりします。2、3ヵ月にいっぺんくらいは。

「今、歯茎が弱っててさあ。出血すごいんだよねー。これで口内発射なんかしたらヤバイよね」
「んー、相手がウィルス持ってたら、もうバッチリだね」
「怖いよねー。別にどうでもいいけど」
「ま、かかったらかかったでその時だよ」
「そんなすぐには死なないだろうしね」

こんなもんです。
実際。恐怖感はもちろんある。が、「かかったらかかったでしょうがない」というヤバイ覚悟もあるのが事実だ。

ある女の子は「そんなこと考えてたらやってらんないよ」などと言っていた。考えると怖くなるから、なるべく考えないようにするってのが正直なとこなのかもしれない。

嘘かホントか知らないけど、今現在、4人に1人はHIVウイルスを持ってる時代らしい。んなこと言ったら、1日に1度は確実にウイルス持ったヤツに当たってるってことじゃんか。そう考えると、ホント、いちいち気にしちゃいられないよ。

こんな風に、自分の身体のことさえどうでもいいって感じなんで、お客の身体なんかはもう輪をかけてどうでもいい。こういう考えの風俗嬢って、わりと多いような気がする。実際、私もそんなもんだし。

私の周りの風俗嬢で、定期的に病院で検査してるような子なんて知らないしな。もちろん私も、検査など一度も受けたことはない。客に聞かれれば、「毎月ちゃんと病院で検査してますよー」とか、大嘘言って安心させるけど。

でも、定期的に病院で検査したからって、それで何になるの?って気もするんだけど。完治できる病気ならいいけど、医者に
「ハイおめでとう。ばっちり陽性。いいウイルス入ってるよー。イキのいいのが」
なんて言われて、それからどうすりゃいいわけだ。
とりあえず店は辞めるにしても(自分で言わなきゃわかんないんだから、発病するまでやめないよ、というツワモノも存在するが)、時限爆弾抱えたまんま、「さあて、私経由で何人感染したかなあ?」とか考えて暮らせばいいのか?……うわ怖え。そんなことはギリギリまで知りたくないってのが本音だな。だからみんな検査に行きたがらないんだろう。

とまあ、私の店ではこんなんが現状です。そう、あくまで「私が」見聞きしたことなんで、全ての風俗嬢、風俗店がこうだとは限らないっすよ。そのへんはハッキリ認識しといてな。いくらうちが暇だからって、他の店の営業妨害をするつもりないし。

ま、どこも似たり寄ったりだと思うけど──って、憶測でものを言うのが一番危険だからね。他の店のことは知らないんで書けないっすよ。ちゃんと店で毎月の検査費用を負担したり、しっかりしている店もあるらしいけど、実際どうなんだかは知らん。

だけど、ある意味刹那的だからこそ、この手の商売ができるのかもな。私も「いつ客に殺されたってしょうがない」という覚悟はできてるし。遅かれ早かれいつかは死ぬ。だったら、いつその瞬間が来てもいいように毎日精一杯生きてくだけだ。って言うわりにはだらだらしてるけど。

そんな私の好きな言葉は、「ハイリスク・ハイリターン」。世の中、一瞬の快楽が一番大事っていうバカな男が多いように、こういうバカな女も多いんだよ。因果応報ってヤツだろ。

とりあえず私の意見としては、「病気が心配なら遊ぶな」って感じですかね。もしくは、「てめえの身はてめえで守りやがれ」──これかなやっぱり。ナマの店ではゴム持参するとか、日頃から免疫力高めておくとか、機械の体を手に入れるとか(方法は各自で研究すること)。

でもみんな、心のどこかで「自分だけは大丈夫!」なんて出所不明の自信を持ってたりすんだよな。やっぱりこれが一番悪いんだと思うよ。私も持ってるけどさ。当然。

1998/05/07 「人間界に修業に来たの」

ここ最近、うちの猫がサカリまくっている。

家に帰って風呂に入ってパソコンの前に座り、サテ、と思ったその時。
サカリ猫が、デスクの横に積み上げられていた段ボールに颯爽と飛び乗ってきた。「邪魔するなよー」と思っていたら、いきなり右腕をマーキングされた。……ひでえ。ひでえよ。何故だ。私は縄張りか?

これまで、飼い犬に手を噛まれたことも飼い猫にツラひっかかれたこともあったが、飼い猫にションベンひっかけられるとは思わなかった。ショックでけえ。おまえにとって私は何?そのへん詳しく聞かせてくれねえか。

右肘のあたりに生暖かい感触を感じつつ、猫のおしっこはジバンシィのプチサンボンの香りに似ているかもしれない、と気づいた五月の夜。──もっぺん風呂入ってこよう。

おもいっきりデバナをくじかれたが、再度サテ。
今日最初についた客が、ほんっと久し振りに「どうしてこういう仕事をしてるんですか?」などと、とても基本的なことを聞いてきた。最近、その手の質問を繰り出すバカがいなかったせいで、一瞬答えに窮する。むう。

もちろん真実を話す気などないし、何が真実なのかは自分でもよくわからない。使い古したネタだが「社会勉強するため(笑)(←これポイント)」とか適当なことを言っておこう。

──そう思ったまではよかったが、なぜか、

「んー、修行するために」

などと、わけのわからんことを口走ってしまった。
魔女っ子か、俺は。

1998/05/08 やさしくしてね。

私のラブリー肉奴隷(仮名)が久し振りに来店。

この人、人の良さそうないいおじさんなんだが、とにかくすげえデブなのだ。正座させると五分も経たないうちに両足が鬱血するような超デブ。基本的にデブとオヤジは好きじゃないんだけど、この人だけはお気に入り。

「とにかく痛いのが好き」という非常にわかりやすい性癖を持っていて、その上ノリがいい。手加減しないで、ただひたすら痛そーなコトをかましてればいいので、実にやりやすい。

ほとんどプレイのために伸ばしている、硬度が自慢の長い爪で全身イタルトコロをひっかきまくる。もちフルパワー。皮膚がゾウなみに厚いので、ちょっとやそっとではアトがつかないのだ。

両足に赤いストライプ、だだっ広い腹には赤いチェックの模様を刻み、背中には、赤いロウソクで水玉模様をあしらってみた。私なりのボディペインティングだ。

爪とロウソクで装飾を施した後、妊婦なみにデカイ乳首を渾身の力をこめて爪で潰してみたり、洗濯バサミではさんだ後、感覚がなくなる前に思いきり引っ張って外してみたり(ややダチョウ倶楽部テイスト)、あとはもうただただ鞭鞭鞭、ビンタビンタビンタ。腕が疲れてきたところで蹴り蹴り蹴り、踏み踏み踏み──と、まさに肉玩具。一家に一匹。欲しい。

基本的に「鞭でびしばし」系の、素人が頭に思い描きがちな「えすえむ」的プレイはあんまし好きじゃないんだけども、相手が「そう簡単には死なねえだろう」っていうガタイのいい男で、手加減なしでやってもいいと言われると意外に楽しいもんだね。自分の中の残虐性を思い知る。

やってるうちに、なんか脳からアルファ波出ちゃって、宇宙と一体化してしまえるような錯覚がしてくるし。アルファ波が出てるんじゃなくて、ヤバイ系の電波が入ってきてるのかもしれないが。だんだん恍惚としてきて、本気で「殺してえな」と思うもんな。「コノまま殺しタラさぞかし気持ちイいダロウ」って。なんか快楽殺人犯の心境だな。

でもコレって、ムカつく奴に対する殺意とは違うのね。可愛い子猫とか赤んぼとか見て、「あああああ可愛いっ、このまま潰れるまで抱きしめてえっ」というような感覚。もうカワイくて愛しくてメチャクチャにしてやりたくなるのよ。

一種の愛情表現なんです。タチ悪いけど。

1998/05/10 本日の暇つぶし

本日のメンバーは私、K子さん、K美(敬称略)の3名。日曜だというのになんなんだこの人数は。

私はもちろんリブレットを持ちこみ、マック野郎K子さんも当然パワーブックを持ち込んでいる。今日はそこへ、ハイパー初心者K美がノートPC(A4・デカイ・重い・元俺の)持参して、根性を見せた。
が、彼女は来て早々、仕事に出てしまう。

以前、『元俺の』という特権を利用し、K美が不在の間に、私とK子さんで「ペイント」を使い、猥雑な絵を描き(かなり駅のトイレの落書きチック)、なおかつそれを壁紙に設定するというイタズラをし、戻ってきたK美さんのリアクションを楽しむという、とても有意義な時間を過ごした。

チャンス到来!2人がかりで、またこいつを陵辱してやるぜ。

K子さんと軽くミーティングをした結果、今回はあらかじめセットされている壁紙に細工をしようということに。K美の使用している壁紙は、『ポストペットDX』のおまけに入っていた『みんな整列』というもの。4種のペットがずらりと並んでいるのがなかなか壮観だ。だが、デザイン的には決して可愛いとは思えない。他にももっと可愛いのがあったのに、なぜこれを選択したのかは謎だ。

とにかく、これをベースにラクガキ開始。
最初は、ペットの横にフキダシをつけて何か喋らせてみたり、目の部分を黒く塗りつぶして少年A風にしてみたり、かわいいラクガキをしていたんだが、やはりメンバーがメンバーなだけに、どんどんあらぬ方向へ(最初にそっちへもっていったのは私だが)。

仕上がりはなかなか。結構気に入ったので、コピーして持って帰りたかったんだが、外付けFDDがなかったためテイクアウトできず。無念。

だが、家に同じおまけ画像があったので、思い出しながら同じようなのを描いてみた。で、うろ覚えで描きあげたのが
みんな集合

こんな感じ。

このサイズじゃ絶対見えないピクセル単位のこだわり。炸裂する新たに覚えたワザ。下品になる一歩手前でとどめた(一応な)この配慮。いかがなものか。
ちなみに、亀甲縛りのウサギと逆さ吊りのネコはK子さんのアイデア。縄にこだわりがあるようですネ。

気になるK美のリアクションは「すご~い」を連発するというつまらないもの。んな、素直に感心されても困る。せっかくイタズラしてやったんだから、物陰でしくしく泣くくらいするのが礼儀じゃねーのか。しかも気に入ってしまったらしく、そのまま壁紙として使用すると言う。
……お子さんも使うんじゃなかったんですか?コレ。

ちなみにこの画像、著作権フリーっす。ばしばし持ってってくれ。そしてゴミ箱に捨ててくれ。ただしこのことは内密に頼む。これって著作権侵害になるのカナ?という不安があるので。

ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社(なげー名前)には内緒だぞ。くれぐれも。

1998/05/11 本気でだりぃ

みなさんお元気ですか?風邪などお召しになってはいませんか?この時期に風邪ひくなんてのは、昔からバカと相場が決まってます。気をつけましょう。

というわけで、ただいまご紹介にあずかりましたバカでーす。いえーい。やられてまーす!だるさ炸裂してまーす!超ツライでーす!

……まいったよマジで。日中はなんでもなくて、「いつものワタシ」って感じだったのに、一本仕事をこなして戻ってきたら、突然、扁桃腺と後頭部に不快感が。あれ?と思っているうちに、ぐんぐん顔が火照りだし、体の節々が痛み、普通に座っていることさえも苦痛になってきた。私の体に一体何が。

もうだるくてだるくて、でも横になったところでたいして楽にもならず、うーうー唸って転がっていると、従業員の兄ちゃんが見かねて早退させてくれた。ラッキー。でもないか。辛い。

ふらふらしながら家に戻り、現状を把握すべく、レッツ体温測定。

結果:38度7分

──そりゃあ辛いわ。

なんかこう、ハッキリ数値で示されちゃうと、余計に具合悪くなったりするんだよな。「うわー、見なきゃよかった」っていうか。知らない方が幸せなことも、世の中たくさんあるもんだよ。

私は疲れやすくだるがりやすい性質のくせに、体だけは丈夫。そのせいか、たまに熱を出したり具合が悪くなったりすると、普通の人以上にこたえる。そして普段健康なだけに、病状を軽視しまくるのだ。「たいしたこたーねえだろ」と、己の力を過信してしまい、無理を重ねた結果、取り返しのつかないことになったりもする。

昔、パチンコ屋に勤めていた時に、仕事中にものすごく具合が悪くなったことがあった。
そういう時に限ってバイトの頭数が少なくて、早退したいとも言い出せない。やむを得ず、普段めったに使用しないアイテム「空元気」を心の四次元ポケットから引っ張り出して、なんとか定時まで持たせることにした。

だが、この日はとにかく忙しかった。バイト人口が足りないということが、忙しさに拍車をかけた。スタート札の差し替えに走り回って、トラブル処理に追われて、連チャンしている客の玉箱を取り替えまくって──そのうち、あまりの具合悪さに逆にハイになってくる始末。

「んふふ~、すごいツライけどなんか気持ちいい~。アタマぐらぐらする~」と、今なら妖精さんともお話できるカナ?ってな気分を満喫。それでもなんとか退勤時間まで持ちこたえ、風の妖精さんとお友達になりつつ、バイクをかっとばして帰宅した。

その日はもうメシ食って寝るつもりでいたんだが、気持ち悪さのあまり、食事が喉を通らないのだ。……おかしい。こんなことは初めてだ。今までどんなに具合が悪くなっても、物が食えなくなったことはない。

この時点でようやく事の重大さを認識し、こわごわ熱を測ってみることにした。

結果 : 40度5分

──そりゃあ辛いはずだよいくらなんでも。

「人間は体温が42度を超えると死ぬから、体温計には42度までしか刻まれていない」
という話を思い出し、ぞくぞく。小学生当時に得た情報なのでかなりアヤシイが、体内のたんぱく質だか何かが42度を越えると凝固しちゃうんだとか。

さっきまで妖精とお友達だったのに、今は死神にそっと肩を抱かれてるような気分。この数値を見て、だるさ・つらさがさらに50%アップ(当社比)。「このまま寝たら死ぬかも」と不安にかられながらも就寝。この時は3日くらい高熱が続き、最高で41度5分をマークした。スリル満点。死と隣り合わせ気分バクハツだ。

親に病院に連れて行かれた時に、朦朧とする意識の中で

「うちの娘、熱が45度もあって」

と受付で必死に病状を説明する母の声を聞き「ちょっと待て。それじゃもう死んでる。死んでるって。つーかその前に、体温計に45なんて数字はないって」と、心の中でキメ細かいツッコミをしたことと、うっすら目を開けた時に見た「45……?」と困惑気味の看護婦の顔はいまだによく覚えている。

バイト先で、素直に「ぐあいわるいよう。おうちかえりたいよう」と泣きついて、家で大人しく寝てりゃあここまでひどくならなかったような気がして、意地っ張りさんな自分にヘドが出る思いだった。

それ以来、体の調子が思わしくない時には、積極的に周りにアピールするようにしている。普段からだるそうにしてるから、誰も気づいてくれなかったりするんだけど。とりあえず今日は、気づいてもらえてラッキー。

1998/05/14 プラシーボ

はい、とゆーわけで復活ですよ。昼に目が覚めた時には、「だりぃなあ。もう一日休んじゃおうかなあ」と思ってうだうだしてたんですが、出勤するとハラを決めた途端、やけに元気になってしまうあたり、結構いい加減ですこの体。「病は気から」という言葉が脳裏にちらちら。

暗示にかかりやすい私は、プラシーポ効果も抜群です。薬のパッケージに「服用後、眠くなることがあるので──」などと書かれていた場合、もう飲んで5秒で眠くなります。マジです。「おいおい、まだ喉の奥くらいまでしか到達してねえよ。効かねえよまだ」と理性がツッコミ入れてきても、体は眠いと言い張ります。

そういえば、頭痛薬として有名な『バファリン』。これって、眠くなる成分は入ってないそうですね。最近、看護婦志望の知人に聞いて、大変びっくりいたしました。こっちはもうばりばり眠くなってたっての!たまに睡眠薬代わりに飲むことだってあったっての!しかもよく効いてたっての!ちっきしょう騙されてたのか。しかも10年以上。

なんか、「痛みを麻痺させる」→「神経を鈍くさせる」→「眠くなる」んじゃないかと、勝手に筋道立てた思い込みをしてました。でも、こうして真実を知った後も、やっぱり飲むと眠くなる。思い込み強し。

逆プラシーボ効果としては、以前、母がよく「病院でもらう薬はよく効くわねー。薬局で売ってるのは高いだけで……」などと言っていたのですが、それを聞いてるうちに、すっかり薬局の薬が効かない体になってしまいました。──どうしてくれる。母よ
(でもバファリンはよく効く)。

■私信:この間、お見舞いメールをくださった方々へ。
どうもありがとうございました。何のお礼もできませんが、私を勇気づけてくれたあなた方ひとりひとりに感謝の気持ちをこめて、一曲作りました。聞いてください。

『無題』 作詞・俺 作曲・ご自由にどうぞ

38度の熱の中 車とばして行きました
町のはずれの小さな病院
じじばば濃度 超高い 看護婦さんも みなババア

親と一緒の保険証
ちょっぴり気恥ずかしいけれど
保険料は滞納しても ちゃんと使えてひと安心

間違って「外科・胃腸科」に行ったけど
ちゃんと診察してくれた
優しい人ね

シャイなあなた 喉の奥 3秒見ただけ
それでほんとにわかるのか
あなたは言ったの 「風邪ですね」
そんなことはわかってる

血をばさばさ抜かれたわ
やけにぶっとい注射針 今日も眩しかった

なぜなの? Tell me ただの風邪なのに
どうして? Tell me 血まで調べるの

ここで採血されるのは そう 確か2度目
なんかいた?こないだ
これってさりげない「再検査」?

明日は検査の結果が出るわ
なんか面白いウイルス 混ざってたらどうしよう
明日 答えを聞きに行く 少し怖いけど 勇気を出して

ヤバイ結果が出ていても 私には聞かせないで
もう少し 夢を見ていたいの

しゅびどぅば~

1998/05/17 社交

長引くと思われた風邪がやけにアッサリ治ってしまってからというもの、自分でもゾッとするほど元気イッパイやる気爆発モードに突入。

メールの返信はもちろん、知らない人にも積極的にメールを書き、なんだか私で言うところの「気味の悪い人」、世間で言うところの「社交的な人」になっていた。……昨日までな。

で、今日。ご覧のとおりさ。

慣れないことすると、次の日絶対しわ寄せが来るんだよな。体育で100メートルのタイム測定とかやらされると、翌日ばっちり筋肉痛になるみたいな感じ。
んなわけで、ただいま精神的筋肉痛ばりばりです。

1998/05/19 ベビーピンク

ういっす。2日ぶり。今まで何してたかとゆーとね。んーと、髪染めてました。おうちで。

家で髪の色いじったりしてると、なんだか昔を思い出しますね。
親のいない隙に、ブリーチ剤でこっそり色抜いたりしたよな。一気に抜いちゃうと速攻で教師に目ぇつけられるから、長期戦でなるべく目立たないように徐々に徐々に抜いてくという、その力加減が難しかったり。
中にはその加減がわかんなくて、予想外のとんでもない色になってしまい、翌日まんまと職員室に呼び出されてる奴もいたりして「ビールで脱色できるんだよ」とか得意気に語る奴とか。ああ懐かしい。そんなわけで、ちょっと若返った気分でした。

なんで突然そんなこと始めたかっつーとね、あのね、昨日ね、ママと買い物に行った時にね、「あんた、髪茶色いわねえ。ヤンキーみたい」と嫌味かまされたですよ。むっとしたです。かなり。ヤンキーなんていうわかりやすい奴らと一緒にされんのは嫌です。断固として。なので、「茶色じゃなきゃいいんだなオラぁ!」と、ヘアマニキュアで色を入れることにしたのです。

何年か前にも、茶髪に飽きてワインレッドのマニキュアを入れたことがあるんですが、赤って実際に入れてみると、黄色味が抑えられて一見落ち着いた感じに見えるんですよ。なので、また赤を入れるつもりでヘアマニ売ってるコーナーに行きました。──そしたらなんか、スゴイことになってるじゃんかよ。

ここ数年、このコーナーはノーチェックだったんで全然知らなかったんだけど、「バイオレット」とか「ジューシーレッド」とか「パッションオレンジ」とか、「わー、すっげえ色!」ってのが山ほどあるじゃないですか。もう目をキラキラさせて物色しました。

──そこで見つけちまったんだね私は。「ベビーピンク」なるものを。

ベビーだよベビー。ベビーでいてそのうえピンク。ベビーでありなおかつピンク。プリティを志す者として、そんなネーミングの色をほっとけるわけあるまい。しかも色見本を見ると、ほんのりふんわりピンクがかってて激プリティ。こりゃやるしかねえなと思いました。もち即購入ですよ。

おうちに帰り、さっそく試すことにしました。ペビーピンク。パッケージを開けて、ジェル状の薬剤をうにゅにゅと出してみると──あれ?

ベビーピンクって、いつからこんな過激に濃ゆいピンクになった?

……まあいいか。日本人の黒い髪につけるんだ、このくらい濃くないとコイツもやってられないんだろう。と、勝手にそう解釈させていただくことにした。
テキトーに髪に馴染ませて、そのまましぱらく放置。説明書には「放置時間:5分」と書かれていたが、そんな短時間では染まらない気がして、15分ほど待つことに。

それからシャンプー。ざっと流しただけで水がピンクに染まる。なんだかとっても環境汚染チック。色が出なくなるまでがしがし洗って完了。濡れた状態では、どのくらい色が出ているのかまったくわからないので、ドライヤーで乾かしてみることにした。

いやあ、短いといいねえ。乾くのも早くて。でも、パーマかけてた時は、いちいち乾かさなくてもよかったんだけどね。楽だったけど、そのぶん髪が傷むからねえ。ああ、そういえばヘアカラーって、傷んでる部分が特によく染まるんだよね。傷んで退色してるとこに、色素が入りこむせいで。私の髪も、まだ傷んでるとこ多いよな。毛先やサイドが特に。特に。特に……。

──やっちまったぜイエーイ!!

入りこまれましたよしっかりがっちり!んー、何て表現したらいいのかわかんないけど、とにかく「これのどこがベビーピンクじゃコラぁ!」という感じかな?つーか、かなりショッキングピンクに近い?みたいな?ねえ、鏡さん、答えてよ。

……なんだかねえ、もう腹割って話すけどさあ。ヒイキ目に見て、その上さらに全てを許容するような暖かい目で見ても、どっかのビジュアルバンドの追っかけにしか見えないんだなコレが。しかも、蛍光灯の明かりでこんだけピンクに映るんだから、お天道様の下に行ったらどーなることかわかんねえ。明日が楽しみだなあ。わくわくしてきた。何か。異様に。色んな意味で。

だけどまあ、自分が一流企業のOLじゃなくて、これほど良かったと思ったこたぁねえわ。こんなんで会社行ったら、間違いなくスリッパで頭はたかるね。もしくはタイムカードのカドで刺されるな。危ない危ない。ああよかった、一流企業なんかに勤めてなくてさ。

──って、どんなに自分を慰めても、所詮はバンドの追っかけ。

でもマニキュアなんて、どうせ2週間くらいで色落ちしちゃうしね。そのうちだんだん落ち着いてくるんだよね。

──でも今この瞬間はバンドの追っかけ。

……いいよもう(あ、拗ねた)。これはこれで面白いじゃん。世の中には、「個性的」っていうステキな言葉もあるしさ。みんな「わあ、個性的!」って注目するかもしれないヨ!ちょっぴり不思議少女って感じもするしね!もしかしたら、バンド系のちょいイッちゃってる男の子との間に、素敵なラブが生まれるかも!

そんなの嫌だ(泣)

いいやもう。そろそろ本気で開き直ってきたし、この際だからしばらくこのままにしてやろうと思います。なんかだんだん気に入ってきたし。つーか気に入ろうと努力してるし。本腰入れてやってくことにしますよ。withこの髪で。客受け? んなもん知ったこっちゃねえっすよ。

でも、ママに怒られたらやめます。

【追記】翌朝、すごい勢いで怒られました。

1998/05/23 私信日記・テレホ?

いやまいったね。
何がまいったって、知人の旦那さんがこのページを見つけてたらしいからまいったよ(それもずいぶん前から)。とりあえず笑っとけ。はははははははははは。

しかしよくわかりましたねえ。とりあえず軽くびびらせていただきました。どうも初めまして。奥様にはいつもお世話になっております。まだお会いしたことはございませんが、お噂はかねがね。常々。ええそりゃもうイロイロと伺っております。

奥様がここを訪れる日も、そう遠い未来の話ではないでしょう。私は来るべきその日に思いを馳せながら、防災頭巾を逆さに装着し、部屋の隅っこに体育座りで小さく震えながら過ごす毎日です。ふるふる。

それはそうとして、ほんとにスバラシイ奥様ですね。尊敬いたします。
各所でココへのリンクを発見しておきながら、あえてクリックしないでいるという奥様のその潔い態度。頭が下がります。私だったら0.1秒も迷わずにクリックしていることでしょう。

その勇気と決断に惜しみない拍手を。そして花束を。JPEG画像で送りたいと思います。ウイルスを添えて。

でもなー。「まさかあの人に限って」とは思うんだが、もう既に覗かれているのかもしれないという不安もあったりなかったり。ってどっちなんだ。いやでも最近よくギャグかぶるし。ドキっとすることしばしばなんすよ。

マジで見てないっすか?別に隠さないでもいいっすよ。私も無修正ポラ見せてもらってますし。その代償として、私の無修正ハートを大公開。恥ずかしいけど見て欲しい。いや、見られずに済むもんなら永久に見られずにいたいです。

以上、私信でした。

そーいや、ウチもようやくテレホが導入されたんだよ。これでもう怖いものナッシング。無敵だね。当然、毎日繋ぎっぱなし状態。

重いページにも臆することなくダイビング!ページが表示されるのを待つ間、もう1個ブラウザを起動させて、掲示板にオン書き。ひゃあ、贅沢ぅ!もちろんウチで飼ってるポスペのペット同士で、ひたすらメールをやりとりするなんていう寂しいこともやってみた。でも面白いひみつ日記がたくさん見れてホクホク。嬉しいな嬉しいな。

──だがしかし。一抹の不安が残る。

「……コレ、ほんとにテレホになってんのか?」

なんかさあ、『この回線は、現在テレホーダイで接続中です!』とかなんとかいうダイアログは表示されないのか?すっごい不安だぞマジで。こっちはすっかりテレホ気分でウキウキショッピングなのに、もしも何かの間違いでサービス開始になってなかったら?NTTにシカトされてたら?

1998/05/29 つよいこ

──死ぬほどだるい。
最近くだらない私事でコマゴマと忙しくて、睡眠時間がやけに少ない。ああもうめんどくせえな。忙しいなら忙しいでドカっとまとめて忙しくなってくれ。

こうだらだら忙しいと、どこでリキ入れていいのかわかんなくて妙に疲れる。ああ明日も9時に起きなきゃ。9時……真夜中だぜ私にとっちゃ。

そんなこんなでどうも食欲がなくて、ここんとこ粉ミルクばっか食ってましゅ。「飲む」んじゃなくて「食う」んでしゅよ。粉末のまま。缶ごとヒザに抱えてな。

これがまたうまいんでしゅよ。粉ミルクはコンデンスミルクに続く、私の密かな大好物なのでしゅ。しつこいくらいの甘さ、しゃくしゃくした食感、口中でとろけるべたべた感、いつまでも残るまったりとした後味。どれをとっても絶品。
いつでもどこでも食えるので、食事に時間を取られることもない。忙しい現代人にはうってつけ。ただし、1日2食をコレにすると、めきめき痩せます。

ちにみに私が今食ってるのは『雪印ネオミルク つよいこ(満9ヶ月から)』。DHAも配合されてておトク。脳増えるかもしれないぞ。

で、この『つよいこ』。950g入りのデカい缶を買ったんだが、1週間ほどですべて食いつくしてしまったので、近所のスーパーに買いに行くことにした。

普段あまり行かないスーパーだったんだが、レジにはどこかで見た顔が。よくよく見ると、昔のバイト仲間(主婦)だった。

彼女とは特別仲がよかったわけじゃないんで、あたりさわりのない言葉を交わす。と、私が小脇に小粋な感じで抱えている粉ミルクの缶に目を止め、満面の笑みでShe said。

「産まれたの?」

何が。

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